ギャラリーやまもとにて

展覧会の打ち合わせで 「ギャラリーやまもと」(日立市)というところにお邪魔しました。 そこは、友人のガラス作家さんや夫の師匠である 黒岩卓美さんも以前、作品展をされていて、「この辺ではめずらしい 作家さんセレクトで、素敵だなぁー」と前々から思っていました。 だから、やまもとさんからお話いただいたときには、 詳しいお話を聞く間でもなく、心のなかでは、 「やらせていただきまーす」という気持ちでした。 オーナーのやまもとさんは80才の女性で、 お年を感じさせないとても素敵な方。 自宅の一部をギャラリーにされていて、 普段は料理研究家としても活躍! その日の帰りにいただいたシフォンケーキはふわふわ×10. もちろん美味。 和やかな打ち合わせの最中、 印象に残ったお話をひとつ紹介すると(印象に残ったお話はいくつか ありますが・・) ご自身の80才のお誕生日をつい最近 ご自宅で一人迎えた。 みんなにプレゼントの心配をさせるのがいやで、 誰にもいわなかったそうで・・。 でも、女心かささやかでもお祝いはしたい。 だから、偶然この日に家に訪ねて来てくれた人に ご自分で作られた紅白の手毬寿司をごちそうしたそうです。 この日が自分の80歳の誕生日だと言うことは 内緒にして・・。 あぁ・・なんだかとてもかわいらしく、素敵だと思いませんか! ご自身の80年を思い、紅白の手毬寿司をつくる・・。 赤は「まぐろ」白は「ひらめ」で きんちゃくで丸くにぎり、 上部を少しへこまし、そこにたまごの黄身のうらごしを 少々のせて・・。紅白の椿のできあがり。 一気にやまもとさんのファンになった日でした。 ついでにもうひとつ、 さっき書いた夫の師匠の黒岩卓美さん。 食器を主に製作されていて、一時期、爆発的人気のあった作家さんで す。とても魅力ある器をつくる方で人気があるのも充分うなずけます が、一般的には少しお高め。そして和陶器であるゆえに少し欠け やすい。しかし、そんなこともまるまる込めて魅力ある器を作る方 だと私は思っていました。 そんな黒岩さんの器を扱うやまもとさんに あえて、聞いてみました。 「どうして、黒岩さんの器をお使いになるんですか?」 そうして出てきたお言葉が 「なんだか黒岩さんの器には夢があるから・・」 「扱いやすく、なんにでもあう器。」 それも選ばれるに値する答えかもしれない。 だけど、「夢があるから選ばれる。」 そんな器を私はつくりたいなぁ・・。            ギャラリーやまもと

2 thoughts on “ギャラリーやまもとにて”

  1. yuuri

    カフェには3周年を迎える今も、まだまだ初めてお越しいただくお客さまがいらっしゃいます。
    そのお客さまがオーダーされたコーヒーやケーキをお持ちすると…「かわいい~」と、ツクルテさんの器を見て小さくつぶやきパッと顔がほころび…私どもまで嬉しくなります。
    コーヒーをいただく前から、その人にあたたかい幸せなおいしさを伝えてくれている「器」です。
    いつもありがとうございます。

  2. satoko

    yuuriさん、コメントありがとうございます!
    こちらこそ、器を使っていただいて、カフェに伺うたびにいつも感謝の気持ちでいっぱいになります。
    (悪態ばかりついていますが・・)
    これからもよろしくお願いいたします。

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