初、3331アーツ千代田で外舘和子さんのシンポジウムがあるという事をfbで知り、行ってみました。
行ってみてから知ったんですが、そこは「アキバタマビ21」という多摩美術大学が運営する『若い芸術家たちの為の作品発表の場』で、多摩美術大学工芸学科を卒業した作家達の展覧会の為の基調講演の場でした。
まずは外舘和子さんと井上雅之さんの話がひと通りあった後、卒業生達が自作について話すと言う合評風であり、客席にいらっしゃった中村錦平史も参戦したりして久々にライブでアカデミック体験でした。
※私の感想
今日の議論は「最近は技巧にかたよる(美術展のお題をみても)風潮がある」が、最終的に何が観たいかというと、「表現がみたい」ということに落ち着いた。
井上氏が随分昔に「君の絵画は工芸的」という、西洋美術的ヒエラルキーによる「表面的には綺麗だが中身が無い」と言う「いやみ」を受けたことには苦笑してしまったが、
私自身の陶芸体験としては、つくりながら外的影響を大いに受け、考えていくものではないかと思う。
そして、外舘さん曰く「海外では貴方たちのことをセラミックアーティストと紹介します。」と、されながら、一方中村氏は「このなかで何人続けてやっているのか?」と。
私は続けられるかどうかは作家のせいでは無く、日本の教育、社会構造のあり方が問題だと思う。
けど、私が見たもと学生はそんな事は承知の上で、少し世界に白けていながらも、作りつづけていこうとする姿勢が垣間見れた。